2009年 08月 27日
釜ヶ崎からの通信-18- |
釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会から、メールが届きました。

<写真は、炊き出しに並ぶ、2009.4.13撮影>
<特掃輪番労働者の賃金はやっぱり6049円>
〈今年は料率が変わって6037円〉
特掃輪番労働者の賃金はいくらであるか、その回答を求めて大阪市との話し合いが8月25日に行なわれました。大阪市は「事業予算は6049円ですが手取り賃金は5700円です。5700円に保険料349円を上乗せしていますが、それは事業主であるNPO釜ヶ崎が全額負担しています」と回答しました。
組合は「事業主が負担する保険料も賃金である、との労働省労働基準局長の通達がありますよ。保険料349円も賃金の一部ですよ」と反論しました。そして日雇健康保険の適用除外を承認された人については賃金265円を本人に戻すよう、大阪市がNPO釜ヶ崎に指導することを要求しました。
また「東京山谷の玉姫職安が掲示している東京都特別就労対策事業の求人広告のように、賃金・控除額・手取り額を明示すること」「給料明細書を労働者に渡すこと」「賃金台帳に労働者の印を押すようにさせること」等について、大阪市がNPO釜ヶ崎に指導するよう要求しました。
さらに「適用除外の申請は法で認められていること。NPO釜ヶ崎が特掃の労働者に『適用除外の申請をするな』と言うのは問題だ。止めるよう指導すべきだ」との意見も出ました。
「適用除外の申請をするということは、日雇労働のシステムにのらないことになるのではないか?」との大阪市の発言に対して「適用除外の申請をしたってワシらは日雇労働者や。労働者の権利を抑えるのか」との抗議の声があがりました。
また「委託明細では『休み明けは12人増しの雇用』となっているのに実際には6人増しとなっている。どういうことか」との疑問の声が複数の労働者から出ました。市民の税金である委託費用が委託明細書に沿って適正に使われたどうか、大阪市が確認する方法についても疑問が出ました。特掃の継続、拡大、賃上げを要求する意見もありました。
最後に全港湾西成分会のビラを参考にして組合が「雇用保険・一般保険料を算出するときの総賃金額はいくらですか」と質問すると大阪市は「6037円を基礎にしていることに間違いありません」と答えました。特掃輪番労働者の賃金は5700円ではなく、6037円であることがはっきりしました。
特掃輪番で働く労働者の皆さん。日雇健康保険の適用除外の承認を受けて「日雇健康保険料を天引きするな、賃金の一部265円を支払え」とNPO釜ヶ崎に要求していきましょう。そして実質的な賃上げを勝ち取りましょう。
なお、大阪市は話し合いの席で「労基署が『賃金から天引きしてはいけない』という判断を出せばそれに従う」と言いましたが、労働基準監督署の判断を待つまでもなく、大阪市が「本人に戻します」と言えば解決することです。このことも、話し合いの席で要求しました。
2009年8月26日
釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館
電話 (6631)7460

<写真は、炊き出しに並ぶ、2009.4.13撮影>
<特掃輪番労働者の賃金はやっぱり6049円>
〈今年は料率が変わって6037円〉
特掃輪番労働者の賃金はいくらであるか、その回答を求めて大阪市との話し合いが8月25日に行なわれました。大阪市は「事業予算は6049円ですが手取り賃金は5700円です。5700円に保険料349円を上乗せしていますが、それは事業主であるNPO釜ヶ崎が全額負担しています」と回答しました。
組合は「事業主が負担する保険料も賃金である、との労働省労働基準局長の通達がありますよ。保険料349円も賃金の一部ですよ」と反論しました。そして日雇健康保険の適用除外を承認された人については賃金265円を本人に戻すよう、大阪市がNPO釜ヶ崎に指導することを要求しました。
また「東京山谷の玉姫職安が掲示している東京都特別就労対策事業の求人広告のように、賃金・控除額・手取り額を明示すること」「給料明細書を労働者に渡すこと」「賃金台帳に労働者の印を押すようにさせること」等について、大阪市がNPO釜ヶ崎に指導するよう要求しました。
さらに「適用除外の申請は法で認められていること。NPO釜ヶ崎が特掃の労働者に『適用除外の申請をするな』と言うのは問題だ。止めるよう指導すべきだ」との意見も出ました。
「適用除外の申請をするということは、日雇労働のシステムにのらないことになるのではないか?」との大阪市の発言に対して「適用除外の申請をしたってワシらは日雇労働者や。労働者の権利を抑えるのか」との抗議の声があがりました。
また「委託明細では『休み明けは12人増しの雇用』となっているのに実際には6人増しとなっている。どういうことか」との疑問の声が複数の労働者から出ました。市民の税金である委託費用が委託明細書に沿って適正に使われたどうか、大阪市が確認する方法についても疑問が出ました。特掃の継続、拡大、賃上げを要求する意見もありました。
最後に全港湾西成分会のビラを参考にして組合が「雇用保険・一般保険料を算出するときの総賃金額はいくらですか」と質問すると大阪市は「6037円を基礎にしていることに間違いありません」と答えました。特掃輪番労働者の賃金は5700円ではなく、6037円であることがはっきりしました。
特掃輪番で働く労働者の皆さん。日雇健康保険の適用除外の承認を受けて「日雇健康保険料を天引きするな、賃金の一部265円を支払え」とNPO釜ヶ崎に要求していきましょう。そして実質的な賃上げを勝ち取りましょう。
なお、大阪市は話し合いの席で「労基署が『賃金から天引きしてはいけない』という判断を出せばそれに従う」と言いましたが、労働基準監督署の判断を待つまでもなく、大阪市が「本人に戻します」と言えば解決することです。このことも、話し合いの席で要求しました。
2009年8月26日
釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館
電話 (6631)7460
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by sogobunka
| 2009-08-27 09:50
| 釜ヶ崎通信